今日はちょっと面白い民話を(^o^)ノ
若侍のゆくえ夜明けを待ち兼ねた娘が、母とともにこの苧をたよりにたどってみますと、村はずれの洞穴のなかへ苧がはいっていました。
娘と母は耳を澄ませました。
その洞穴から低い話し声がきこえてきたからです。
「あの娘は、うまくわたしの子をみごもったよ。
人間に蛇の子を生ませるなんて、いい気持だ。
いったいどんな子が生まれてくるだろう・・・・・」話しているのは、若侍の声でした。
そっとのぞいてみると、どうでしょう。
二匹の大きな蛇がいて、そのうちの一匹の頭に苧をつけた針がささっているのです。
母と娘は、まっさおになってしまいました。
あの美しい若侍は、この大蛇の化身だったのです。
両親が大切に育てた美しい娘、兄弟の誇り、世の賞め者である清らかな娘が、こともあろうに蛇に思いつかれ、蛇とも知らずに契った結果、蛇の子を受胎したとは・・・・・。
なんというまがまがしいことでしょう。
目の前がまっくらになった母娘の耳に、こんどは別の大蛇の声がきこえてきました。
「そうか。しかしそううまくゆくかな。
人間という者は賢いから、女が三月三日に蓬の葉で作った餅を食べて、海辺の岩を飛んで潮をあびたら、その子が流れるくらいなことは知っているだろう」
それを聞いた時、母娘はぱっと光にあたったような気がしました。
若侍の大蛇と、その友の大蛇とが、なおも話しこんでいるのをよいことに、息をころしてそおっとその場を立ち去りました。
以上、沖縄旅行で聞いた民話でした・・・。